透析センター
様々な原因によって、腎臓が障害を受け、水、尿素窒素、電解質などの体液の調整という本来の機能を果たせなくなった方(腎不全)は、尿毒素などの老廃物や余分な水分を取り除き、電解質を調整し、血液中のPHを一定に保つことが必要です。これが人工透析です。
透析治療は長時間にわたり、患者さんにとっては生涯継続しなければならないことから、生活の大切な一部になる時間であると考えております。
当院の透析センター(180㎡:待合室を含)ではベッド数12台(最大24名)が稼働しています。 しかしながら、2015年より透析専任の常勤医が不在となっており、秋田大学より医師の派遣を受けて治療が行われております。したがって現在の透析実施日は、月、水、金曜の週3回(2部体制)となっております(現在依頼透析は受けておりません)。
これからも、日常生活にさまざまな制約を伴う透析患者さんに、より質の高い、効率のよい医療を提供したいと考えており、治療中の時間を快適に、心地よく過ごしていただくことを心がけております。
詳しくは、泌尿器科窓口までお問合せください。
透析センターの特徴
集中配管システムとは、ベッドサイドで薬液を作成する現状の個人用装置とは異なり、粉末溶解装置により薬液を作成し、それを供給装置より各患者監視装置に送るシステムです。これに伴い、薬剤も従来の液剤から粉末剤に切り替わることになります。
近年、水質の向上が透析治療の質を向上させることが分かっております。多くの施設は現在薬剤を配管内に流す事により清浄化に努めておりますが、どうしても薬液が届かない部位が生じたり、また薬液では十分な消毒効果が得られないケースが有ります。
この度導入致します、逆浸透水精製装置(RO装置)では、新たに熱水消毒方式を採用しております。供給するRO水を80℃以上に加熱し、RO装置自体から供給装置、配管、末端患者装置まで熱水を流す事により、熱伝導による高い殺菌効果が得られます。
(新センター導入装置についてはいずれも熱水対応仕様の機器を採用し、フル熱水システムを導入しております。)
この消毒方式の採用により高いレベルの清浄化が達成でき、透析治療の質の向上が望めます。
この度導入されるニプロの透析患者監視装置「NCV-2i」は、透析前後の作業(プライミング、回収)を器械が自動で行う事が可能です。加えて透析情報管理システム「DiaCom」を採用することにより、今まで手作業だった各システムをコンピューターと連動させることが出来、ヒューマンエラーをなくすと同時にスタッフの省力化が図れます。これらにより、スタッフがより患者さんに対するケアに時間を使うことが可能となります。